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以前に診断した雨漏りです。
内壁を剥がしてみると
外壁の下地板の室内側にビがビッチリ発生して木材が腐っていました。
この状態が家のあちこちに発生していました。
原因は2つありました。
1つ目はモルタル外壁の下地に「透湿防水シート」を使用している事でした。
透湿防水シート自体は素晴らしい材料です。
しかし透湿防水シートはモルタル、コンクリ、セメントなどのアルカリ成分に弱いという性質があります。
モルタルを密着させると透湿防水シートはダメになって水がしみ込んでしまうのです。
そのようにして染み込んだ雨水が下地板を腐らせていました。
2つ目の理由はモルタル壁の厚みが薄いということです。
こちらのお宅は準防火地域地域だったので外壁左官壁の厚みは15㎜以上必要です。
しかし実際は8㎜位でした。
モルタル壁の厚みが薄ければ薄いほど水はしみ込みやすくなります。
そのうえアスファルトフェルト防水シートではなく、
モルタル壁の下地に透湿防水シートを使用していれば100%雨漏りは発生します。
2×4だったので耐震性もダメでしょう、本当に気の毒です。
これは地元では有力な住宅建設販売会社さんの物件でした。
以上のように雨漏り調査には
○住宅の構造に関する知識
○水の性質
○外壁材料の性質
○建物部材の性質と相性
などが必須です。
皆さんは、そのようなことさえもお客様に説明できないネット上の”専門家”と
まじめに努力勉強して実践で鍛錬している私のような「雨漏り診断士」とでは
どちらが信用できると思われますか?
料金の安さやサイトの派手な印象だけで判断すると痛い目にあいますのでご注意下さい。
【福生,昭島,立川,武蔵村山,瑞穂,羽村,青梅,日の出,あきる野,八王子,日野など西多摩地区専門の雨漏り調査と修理の専門家ホークアイズ】